競売にかかってしまう前に。不動産売却は「まだ大丈夫」と思っている段階で相談してほしい
- 3 時間前
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2年前、ある不動産の査定相談をいただきました。
住宅ローンの残債があり、
所有者様はご病気を抱えており、
今後は病院の近くへ引っ越したいとのことでした。
病院の近くに住まいを移すことができれば、通院の負担も少なくなります。
体調面を考えると、今後の生活を整えるためにも必要な住み替えだったのだと思います。
ただ、不動産には住宅ローンの残債がありました。
売却すればすぐに解決できるのか。
ローンは完済できるのか。
住み替え先の費用はどうするのか。
ご家族としても、簡単に判断できる状況ではなかったのだと思います。
その時は、
「息子さんと相談してみます」
ということで、いったんお話は終了しました。
それから時間が経ち、先日ふとその物件を確認すると、
競売にかかっていることがわかりました。
正直、とてもショックでした。
あの後、何があったのだろう
あの後、何があったのだろう。
体調が悪化してしまったのか。
住宅ローンの支払いが難しくなってしまったのか。
息子さんとの話し合いが進まなかったのか。
売却することに気持ちの整理がつかなかったのか。
事情はわかりません。
ただ、病気、住み替え、住宅ローン、ご家族との相談。
これだけ大きな問題が重なると、誰でもすぐに決断することは難しくなります。
「もう少し考えてから」
「家族と話してから」
「今すぐではなくても大丈夫だろう」
そう思っているうちに、時間だけが過ぎてしまうことがあります。
そして住宅ローンの滞納が続くと、金融機関からの督促、期限の利益の喪失、保証会社による代位弁済、競売申立てという流れに進んでしまうことがあります。
気づいた時には、選べる方法がかなり限られてしまうのです。
もっと早く、もう一度相談していただけていたら
今回のケースで、私たちが一番感じたのは、
「もっと早く、もう一度相談していただけていたら」
ということでした。
もちろん、どのような事情があったのかはわかりません。
それでも、競売に進む前であれば、何か別の選択肢をご提案できたかもしれません。
たとえば、
🔸住宅ローンの残債を確認したうえでの売却方法。
🔸仲介で売却した場合の成約可能額。
🔸買取を含めた早期売却の可能性。
🔸住み替え先を確保するための段取り。
🔸ご家族への説明。
🔸金融機関との相談の進め方。
状況によっては、競売を避けるための方法を一緒に考えられる場合もあります。
不動産会社に相談したからといって、すぐに売却を決めなければならないわけではありません。
むしろ、早い段階で相談していただくことで、
「売るべきか」
「住み替えできるのか」
「今すぐ動くべきか」
「家族と何を話し合うべきか」
を整理することができます。
住宅ローンが残っていても、売却の相談はできます
「住宅ローンが残っているので、売却できないのではないか」
そう思われる方も多くいらっしゃいます。
確かに、不動産を売却する場合、原則として売却時に住宅ローンを完済し、抵当権を抹消する必要があります。
しかし、だからといって相談できないわけではありません。
まずは、現時点の住宅ローン残高を確認し、
現在の不動産価格と照らし合わせることが大切です。
🔸売却価格でローンを完済できるのか。
🔸自己資金が必要になるのか。
🔸諸費用はいくらかかるのか。
🔸手元に残るお金はいくらなのか。
🔸住み替え費用まで見込めるのか。
ここを整理しなければ、次の判断ができません。
特に、病気や入院、収入の変化、介護、離婚、相続などが関係している場合は、単純に「売れる・売れない」だけではなく、生活全体を見ながら考える必要があります。
競売になると、選択肢が少なくなります
競売は、所有者様の意思で進める通常の売却とは違います。
売却時期や売却価格を自分でコントロールしにくくなり、
近隣に知られてしまう可能性もあります。
引越しのタイミングも、希望通りに進められないことがあります。
また、競売になったからといって、必ず住宅ローンがすべてなくなるとは限りません。
売却後も残債が残る場合があります。
だからこそ、競売に進む前に、できるだけ早く相談していただきたいのです。
「まだ滞納していないけれど、今後の支払いが不安」
「すでに支払いが遅れ始めている」
「金融機関から通知が届いている」
「病気や転職で収入が変わった」
「家族と話がまとまらない」
このような段階であれば、まだ考えられることがあります。
売却を急がせたいわけではありません
私たちは、無理に売却をすすめたいわけではありません。
大切なのは、今の状況を正しく整理することです。
🔸家を残せる可能性があるのか。
🔸売却した方がよいのか。
🔸住み替えを優先すべきなのか。
🔸ご家族との話し合いに何が必要なのか。
🔸金融機関や専門家と連携すべきなのか。
現実的な選択肢を並べたうえで、納得して判断していただくことが大切だと考えています。
特に、病気を抱えながらの住み替えや、住宅ローンの残債がある不動産の売却は、ご本人だけで抱えるには負担が大きい問題です。
ご家族だけで話し合おうとしても、感情的になったり、何から確認すればよいかわからなかったりすることもあります。
そんな時こそ、第三者として状況を整理する役割が必要です。
「早く相談していれば」とならないために
今回のように、以前ご相談いただいた方の物件が競売にかかっているのを見ると、私たちもとても悔しい気持ちになります。
何かできることはなかったのか。
もう一度お声がけできていたら違ったのか。
もっと早く相談していただけていたら、別の道があったのではないか。
そう考えてしまいます。
不動産の問題は、時間が経つほど複雑になります。
住宅ローン、病気、介護、住み替え、相続、家族関係。
ひとつひとつは何とかなることでも、重なってしまうと動けなくなることがあります。
だからこそ、まだ何も決まっていない段階で構いません。
「売るかどうかも決まっていない」
「家族にまだ話していない」
「ローンが残っていて不安」
「病院の近くに引っ越したい」
「今後の生活をどうしたらよいかわからない」
その段階でご相談ください。
まとめ
競売に進んでしまう前であれば、考えられる選択肢があります。
住宅ローンの残債がある不動産でも、
病気や住み替えの事情がある場合でも、
ご家族との話し合いがまだ進んでいない場合でも、
まずは状況を整理することから始められます。
不動産会社に相談することは、売却を決めることではありません。
今の状況を知り、
これから起こり得ることを理解し、
後悔しないための準備をすることです。
「あの時、相談しておけばよかった」
そうなる前に、どうか早めにご相談ください。
株式会社ホームスターでは、旭川・札幌を中心に、住宅ローンの残債がある不動産売却、住み替え、競売前のご相談にも対応しています。
お客様の状況を丁寧にお伺いし、
今できることを一緒に考えます。






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