3. リースバックのメリットとデメリット
リースバックは「自宅を売却しても住み続けられる」という便利な仕組みですが、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
リースバックのメリット
① 住み慣れた家にそのまま住める
通常の不動産売却では、新しい持ち主に家を引き渡さなければならず、引っ越しが必要になります。しかし、リースバックなら売却後も賃貸契約を結ぶことで、住み続けることが可能です。
② まとまった資金を確保できる
自宅を売却することで、大きな資金を手にすることができます。この資金は、老後の生活費や医療費、介護費用、趣味のための資金など、さまざまな用途に使えます。
③ 相続や固定資産税の負担を軽減できる
自宅を所有していると、固定資産税の支払いや相続時の手続きが発生します。リースバックで売却すれば、これらの負担を軽減することができます。特に、子どもが「家はいらない」と言っている場合、生前に整理を進められるため、相続の際のトラブルを避けることができます。
④ 家の管理が不要になる
自宅を所有していると、建物の修繕や管理が必要になります。しかし、リースバックで売却すれば、所有者は不動産会社になるため、大規模な修繕費用の負担が軽くなることがあります(契約内容による)。
リースバックのデメリット
① 売却価格が市場価格より低くなることが多い
リースバックでは、通常の売却と比べて売却価格が市場価格より低くなることが一般的です。これは、買主(不動産会社)が**「将来的に売却するリスク」や「賃貸として貸し出すリスク」**を考慮するためです。
② 毎月の家賃が必要になる
売却後は、賃貸契約を結んで住み続けるため、毎月の家賃を支払う必要があります。家賃の金額は契約時に決まりますが、長期的に見ると家賃負担が大きくなる可能性もあるため、計画的な資金管理が重要です。
③ 契約期間や更新条件に注意が必要
リースバックは原則、契約期間が決まっていることが多いです。「一生住み続けられる」とは限りません。契約内容によっては、更新ができないケースもあります。また、契約期間中や契約期間が終了した際に、買主(不動産会社)が家を売却することもあります。
事前に契約条件をしっかり確認しておくことが大切です。
リースバックを利用する際に重要なポイント
リースバックのメリットとデメリットを理解したうえで、以下のポイントをしっかり確認することが重要です。
✅ 売却価格と家賃のバランスをチェックする
✅ 契約期間や更新の条件を確認する
✅ 信頼できる業者を選ぶ(悪質な業者に注意)
✅ 長期的な生活プランを考えたうえで決断する
リースバックは、状況に応じて非常に有効な選択肢になりますが、慎重に検討することが大切です。

4. リースバックはどんな人に向いているのか?
リースバックは、すべての人に適しているわけではありません。しかし、特定の状況にある方にとっては、老後の資金計画を立てるうえで大きな助けになります。ここでは、リースバックが向いている人の具体的なケースを紹介します。
① 年金だけでは生活費が足りない方
日本の公的年金は、基本的に「最低限の生活を支える」ことを目的としています。そのため、年金だけでは生活費が不足しがちです。
✔ 例えば、こんなケース
退職後、年金のみで生活しているが、日々の生活費がギリギリで貯金が減っている
病院代や介護費用がかさみ、将来のお金に不安がある
リースバックを利用すれば、自宅を売却してまとまった資金を確保しつつ、住み慣れた家にそのまま住むことができます。
② 家を売却したいが、引っ越したくない方
「老後のために家を売りたいけれど、新しい環境に移るのは不安…」という方も多いでしょう。特に高齢になると、新しい住環境に慣れるのは大きな負担になります。
✔ 例えば、こんなケース
長年住み慣れた家なので、引っ越すのが嫌だ
近所付き合いがあり、環境を変えたくない
家を売ればお金は入るが、住み続けたい
リースバックなら、売却後も同じ家に住み続けられるため、生活環境を変えずに資金を得ることが可能です。
③ 相続の負担を減らしたい方
家を相続するとなると、相続税や固定資産税、維持費などの負担が発生します。また、子どもたちが「家をどうするか」で悩むケースも少なくありません。
✔ 例えば、こんなケース
子どもが遠方に住んでおり、家を相続しても住む予定がない
相続の際に、子どもたちが揉める可能性がある
相続税や固定資産税の負担を減らしたい
リースバックを活用すれば、生前に家を現金化し、相続の手続きを簡単にすることが可能です。また、売却後も住み続けることができるため、安心して資産整理を進められます。
④ 老後資金を確保したい方
退職後の生活には、医療費・介護費・趣味や旅行などの資金が必要です。貯金だけでは不安がある場合、リースバックは有効な選択肢になります。
✔ 例えば、こんなケース
将来の介護費用を確保したい
趣味や旅行を楽しむための資金が欲しい
孫の教育費や家族の支援に使いたい
まとまったお金を手にすることで、精神的な安心感も得られるでしょう。
⑤ 施設に入るための資金が必要な方
老人ホームや高齢者向け住宅に入居するには、入居一時金や月々の費用が必要です。自宅を売却して資金を準備したいものの、施設に入るまでの間は自宅に住み続けたいという方も多いでしょう。
✔ 例えば、こんなケース
入居したい施設があるが、費用が足りない
今すぐは引っ越せないが、数年後には施設に移りたい
リースバックなら、売却後も一定期間は自宅に住み続けられるため、入居のタイミングを調整しながら資金を確保できます。
⑥ 子どもに「家はいらない」と言われた方
近年、子ども世代のライフスタイルが変化し、**「親の家を相続しても住まない」**というケースが増えています。子どもから「家はいらない」と言われた場合、早めに処分しておいたほうが良いこともあります。
✔ 例えば、こんなケース
子どもから『実家は住まないから整理しておいてほしい』と言われた
子どもがマンションや別の家を購入し、実家を引き継ぐ予定がない
家を処分するタイミングが分からず悩んでいる
リースバックを利用すれば、家を整理しながら、資産を有効活用できます。将来的に施設へ移る場合でも、計画的に住み続けながら準備を進められるのがメリットです。
まとめ:リースバックが向いているのはこんな人!
✅ 年金だけでは生活費が足りない人 → 資金を確保して安心!
✅ 家を売りたいけれど引っ越したくない人 → 住み続けながらお金を得られる!
✅ 相続の負担を減らしたい人 → 生前に資産整理ができる!
✅ 老後資金を確保したい人 → 生活や趣味を充実させられる!
✅ 施設に入る資金が必要な人 → 費用を準備しつつ、住み続けられる!
✅ 子どもに「家はいらない」と言われた人 → 早めに片付けながら資産活用!
リースバックは、「家を売るけど引っ越さなくていい」という新しい選択肢です。次の章では、リースバックを利用する際の「注意点」について詳しく解説します。
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